帰属エラー「基本的錯誤帰属」
基本、帰属過程は論理的に進められるが、その推論内で人はエラーをしてしまうこともある。これは「帰属エラー」と呼ばれ、1970-80年代に数多くの研究がされているとの事。
その中でRoss,L.D.,(1977)は、「基本的錯誤帰属(fundamental attribution error)」という概念を発表している。これは、
との事。この傾向を基本的錯誤帰属という。
(自然現象に対するたわいも無いジョークの「雨男」「雨女」、中世の「魔女狩り」もその例ではないだろうかと著者はいう)。
またWeiner,B(1974)も、帰属過程におこるエラーの特徴を発表している。
本人にとって都合の良い事態は内的に帰属、本人にとって都合の悪い事態は外的に帰属する傾向があると。つまり、
とする傾向があるとしている。
二つをまとめれば、帰属過程において
ということ。
まぁ、心の自己防衛としてはわからなくもないが、人の性質としてこのエラーがある事を踏まえ、失敗時には、まずは自身の中では他責を排除し、自責を主眼にした帰属過程思考で再考してみることも大切という事かと。
-> もちろん、人に見せる必要もない
これは自身の「ビリーフシステム」を正確に保つためである。
続けて
引き続き、説得的コミュニケーションについて。人が説得されるときにも仕組みがあるそうな。