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コミュ-2)-2. 人が意思決定するときのしくみ:ボトムアップ情報(外から入手する情報の処理)

2) 人が意思決定する仕組み

帰属エラー「基本的錯誤帰属」

基本、帰属過程は論理的に進められるが、その推論内で人はエラーをしてしまうこともある。これは「帰属エラー」と呼ばれ、1970-80年代に数多くの研究がされているとの事。

その中でRoss,L.D.,(1977)は、「基本的錯誤帰属(fundamental attribution error)」という概念を発表している。これは、

人は一般に、ある現象の原因を考えるとき、事象の生じた状況のもつ影響力を過小評価し、一方、主体者である人の影響力を過大に評価する推論をしがちである。

との事。この傾向を基本的錯誤帰属という。

(自然現象に対するたわいも無いジョークの「雨男」「雨女」、中世の「魔女狩り」もその例ではないだろうかと著者はいう)。

またWeiner,B(1974)も、帰属過程におこるエラーの特徴を発表している。

本人にとって都合の良い事態は内的に帰属、本人にとって都合の悪い事態は外的に帰属する傾向があると。つまり、

  • 成功もしくは上手にできた結果は自己の努力/能力といった内的な原因の結果
  • 失敗もしくはうまくいかなかった時は運の悪さや他者からの妨害、あるいは課題そのものの困難さといった外的な原因の結果

とする傾向があるとしている。

二つをまとめれば、帰属過程において

原因を分析する時、人はその時の状況等の外的な原因を過小評価、人の持つ影響力を過大評価する推論をしがちである。それと同時に、自分のせいではなく、他のせいにする傾向がある

ということ。

まぁ、心の自己防衛としてはわからなくもないが、人の性質としてこのエラーがある事を踏まえ、失敗時には、まずは自身の中では他責を排除し、自責を主眼にした帰属過程思考で再考してみることも大切という事かと。
-> もちろん、人に見せる必要もない

これは自身の「ビリーフシステム」を正確に保つためである。

続けて

引き続き、説得的コミュニケーションについて。人が説得されるときにも仕組みがあるそうな。

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