指数の計算 :足し算、引き算
指数の足し算
さて、指数をたし算するときの中身。
式の感覚をつかむのに、a4、a2を例とる。a4とa2 をかけると、べき乗の定義から
a4 x a2
=(a x a x a x a) x (a x a)
=a6= a4+2
底が同じであれば、べき乗の定義から指数の足し算はそのまま成立。<- これが指数の足し算の感覚。
一般的には
b=m+n のとき
ab = am+n = am x an ・・・③
本記事は、引き続き指数の引き算、かけ算、わり算へ
指数の引き算
では、続いてひき算。
指数部分の”-”(マイナス)の意味について
こちらも式の感覚をつかむのに、 a6とa-2で考えてみる。
この二つを、べき乗の定義に従って掛け合わせると
a6 x a-2
=(a x a x a x a x a x a) x a(-2) ・・・④
(-> 注:a(-2)はわからないので一旦そのまま)
これがa4と等しい (指数の足し算の定義から a6+(-2)=a4(ただの引き算))
a4は、a4= a x a x a x a。これと④式が等しいので
a4= a x a x a x a=(a x a x a x a x a x a) x a(-2)
これから、a(-2) を求めれば、
\(
\require{cancel}
a^{(-2)}=\displaystyle\frac{\bcancel{a~\sf{x}~\it{a}~\sf{x}~\it{a}~\sf{x}~\it{a}}}{\bcancel{a~\sf{x}~\it{a}~\sf{x}~\it{a}~\sf{x}~\it{a}}~\sf{x}~\it{a}~\sf{x}~\it{a}} =\displaystyle\frac{1}{a^2}
\)
つまり、
\( a^{-2}=\displaystyle\frac{1}{a^2} \)
見てのとおり、指数がマイナスであれば、べき乗は逆数となる。
(分母にまわって割る数になる)
一般的には
\( a^{-b}=\displaystyle\frac{1}{a^b} \) ・・・⑤
桁数でとらえれば指数の引き算は、元の桁数の桁下げとなる。
指数部分をm-nとして、より一般的な表記を。
⑤式を使えば、
\( a^{m-n}=a^m ~\sf{x}~\it a^{-n}=\displaystyle\frac{a^m}{a^n} \) ・・・⑥
である。
続いて次のページでは 指数の”かけ算”と”割り算”について