ベクトル-1). ベクトルとは?

ベクトル

ベクトルとは

ベクトルとは空間上の始点(A)と終点(B)の二点を結ぶ線分

この始終点を持つことにより、

  • 大きさ(長さ)
  • 向き(始点->終点)

”二つの量を同時に持つ”

これが計算上色々と便利

図①

ベクトルの定義

点Aから点Bに向かうベクトルは

  • AB

ベクトルそのものを表示する時は、

  • a(= AB

大きさをt倍したものは

  • t・a (= t・AB)。

と書く。

図②

始点と終点を入れ替えたベクトル BAは、AB とは向きが反対。マイナスを使って

  • BA = –AB

で表す

ちなみに、ベクトルに対し大きさを表す量はスカラー量と呼ばれる(上でいえばt)。

  • t : スカラー量 ( t・AB はベクトル量)

また、大きさ(長さ)と向きが同じであれば、同一ベクトル。つまり平行移動させても、ベクトルとしては同じ

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ベクトルの成分

任意の点Oを中継させる場合を考える。

ABAOOBAO = – OA

から

ABOBOA ・・・①

図③

(Oを基点にABの終点側から作ったOBから始点側のOAを引く(図③))

さて、成分計算をしておく。

Oを原点にもつO-XYZ座標系(直行座標)を設定する。

O-XYZ上の 点A & 点B の座標を

  • 点A: \( ( x_a~,~y_a~,~z_a ) \)
  • 点B: \( ( x_b~,~y_b~,~z_b ) \)

とすれば、

①式より、ABの成分\( \left ( \begin{array}{c} \alpha_x \\ \alpha_y \\ \alpha_z \end{array} \right ) \) は ABOBOA より、成分表示すれば

\( \left ( \begin{array}{c} \alpha_x \\ \alpha_y \\ \alpha_z \end{array} \right ) =\left ( \begin{array}{c} x_b \\ y_b \\ x_b \end{array} \right ) – \left ( \begin{array}{c} x_a \\ y_a \\ x_a \end{array} \right ) = \left ( \begin{array}{c} x_b-x_a \\ y_b -y_a\\ z_b-z_a \end{array} \right ) ・・・① \)

となる。

ベクトルの大きさ

ベクトルの大きさは、|AB|で表記される。

その値は①を使って

\( \begin{align} | \overrightarrow{AB}| &= \sqrt{ {\alpha_x}^2 + {\alpha_y}^2 +{\alpha_z}^2} \\[4pt] &= \sqrt{ (x_b-x_a)^2 + (y_b-y_a)^2 +(z_b-z_a)^2} \end{align} \)

-> 見ての通り、2点間の距離を求める式と同じ。

追記

さて、以上を踏まえて、内積、外積の計算へ。

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