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[実数] 実数の世界:実数は無理数+有理数で”連続性”あり。理数がないのが”無理数”

座標・単位・実数・虚数

実数の世界は、有理数と無理数で成り立つ

実数は”個々の存在そのものに連続性という極限概念がある”、、なんて聞くと何だ?? となるが、簡単にいえは、

  • ”数字は切れ目なく連続して繋がっている”

という事。

以下が実数の連続性の意味

二つの実数列、

  • \( a_1 \ , \ a_2 \ , \ … \ , \ a_n \)
  • \( b_1 \ , \ b_2 \ , \ … \ , \ b_n \)

が以下の性質を満たすとする

  • \( a_1 < a_2 <…< a_n \) (nは昇順)
  • \( b_n <…< b_2 < b_1 \) (nは降順)
  • \( b_n\ -\ a_n → 0\) (n → ∞)

この時、ただ一つの実数 \( α \) が存在し、

  • \( a_n < α < b_n\)

が成立する。


わかりにくいので、ちょっと並びなおせば

  • \( a_1 < a_2 <…< a_n < {\color{red} α} < b_n <…< b_2< b_1\)

と並べた時に、この式を満たす実数 \( α\) が常に一つ存在する。


つまり \(n \) を無限大にした時(極限で) \( a_n \)と \( b_n \) は”同じ数字に行きつき” 隙間はできない(隙間は”0”)

->”連続である”

ちなみに、実数は有理数&無理数からなっており、、

  • 無理数は無理な数じゃなくて、”理数が無い数”(無・理数)。
  • 有理数は”理数が有る数”(有・理数)

実数の世界は、”理数”のあり/なしの二つで分類されている。

じゃぁ、理数って何だ?で、覚書

有理数と無理数は比で表現できるかどうか

で、有理数は Rational Number の訳。 つまり比(Ratio)で表現できる数。

で、ここでの比とは、

  • ベースとなる値 \( a \) に対するある値 \( b \) の比の事。

つまり \( \dfrac{b}{a} \) であらわす事ができる数(\( a \) , \( b \) は整数で互いに素、\( a≠0 \) )。

なんだ、有理数ってざっくりいうと、分数って事かい。

ちなみに、\(a=1\) の場合は整数。

で、反対に、無理数は 比(分数)で表現できない数
Ir-rational number)。

(有比数 & 無比数とかで訳しておけばいいのに。。。)

例えば、平方根とかπとかeとか

つまり ”有理数、無理数の区別は、分数の形で表すことができるかどうか”だけ
(もちろん整数を使った分数)。

まとめれば、

  • 有理数
    :分数で表現できる数(Rational Number)
  • 無理数
    :分数で表現できない数(Irrational number)

実数起点で分類すると(分数観点)

図でかけばこんな感じ

無理数は実数からみると多数派

さて、有理数は実数全体からすると、分数であらわされる数字でなければならないので、特殊な性質をもった数字のグループ

ある意味特殊部隊。無理数枠に入る数字の方が主流派。

実数はすべて無限小数としておく

整数も含め有理数も、全部無限小数とみる(有理数、無理数かかわらず、実数はすべて連続であるの極限概念を持つことから)

例えば、”1”はたまたま”1”と表記できるだけであって、

ホントは1.000・・・である と。

としてしまえば、

  • 実数は全て無限小数
    • 有理数:循環する無限小数
    • 無理数:循環しない無限小数

の基準のみ

再度、実数起点で分類(無限小数観点)

有理数と無理数の違い

まとめなおせば、以下。

再度

  • 有理数は全て”循環する無限小数” :(何桁かの)同じ数字が無限に繰り返す
  • 無理数は全て”循環しない無限小数:不規則な数字が無限に続く

-> 小数が循環すると有理数、循環しないと無理数

この有理数/無理数に区別がない事が、実数すべてに ”連続性という極限概念がある” 事への理解の手助けとなるかと。

実数の世界

再度、実数は ”連続性という極限概念を持つ” とは、

”実数軸上の点の集合(数直線)であり、切れ目なくつながっている連続した点の集合

ということ。

連続性を持つことから、実数としての点は一点のみ存在するが、値を表すとき小数点は無限に続く数字というのが本来の姿。

一見、整数のように切りのいい数字に見えても、実数の世界では、小数点以下に0が無限に続いている(1 -> 1.000・・・)。

← 切りがよく見えるのは、この小数点以下の0を省略している過ぎない。

加えて、有理数だけでは実数の世界は成り立たない(連続性)。無理数が加わってはじめて実数の世界が成り立ち、隙間のない実数の連続性を保たせている

この感覚が普通になってくると、1=0.999・・・と聞いても違和感がなくなってくる

追記

無理数は、毎度、一匹狼的に特殊な有用な数字と個別に導入されるから、かなりとっつきにくい。
(平方根とか円周率πとか自然対数のネイピア数eとかとか)。

目にするのは有益な無理数にのみで、これらに記号が与えられている(πとかeとかルート記号(√)等々)。

無限小数は、整数/分数の様に簡略表現できないので、一つの記号で表示できるようにしている。(1とか1/2とか書いているのと差はない。)

目にする無理数は個別(特別)扱いされている事もあって、わかりやすい整数 → 有理数から入ると印象悪し。。ただ、正確に表記できない無理数は無限に存在。。。

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