おススメ参考書一覧

おすすめの本

参考書も役に立つかどうかは使ってみないとわからない。

問題は、お気に入りの本に行きつくまでに何冊も回り道をしてしまう事。

まぁ、版数が重なっている事+発行から時間が経っても生き残っている事+出版社名、で選んでおけば、あまり変な参考書にいかないのであるが、、、いやぁ、、レベルが高すぎた。。とかも含めて苦労する時もあり。。。

で、持っている参考書について、これは良かった!という参考書を、個人的な満足度ベースで紹介。

尺度としては、

  • 満足度 120点:机の前に常備しておきたいレベル(最初にこれを読んでおけば良かった!の本)
  • 満足度 100点:本棚にはないと!のレベル(困ったことがあると何かと手にする本)
  • 満足度 80点 :本棚にキープのレベル(一通り書いてある本)
  • それ以下 :本棚が一杯になったらリリース

メインの記事に関連した本を随時追加&更新予定(気が向いたときに。。。)

設計一般

ねじ締結の原理と設計/山本晃

ねじ締結の原理と設計 /養賢堂/山本晃

ちょっと読みにくいが、ねじの理論式が一通り網羅してある。時間をかけて読めば、なるほど、、となるが、イロイロと余白に補足メモを追加しながら読む感じの本。

満足度:100点

ねじ締結概論/酒井智次

ねじ締結概論 増補/養賢堂/酒井智次

”ねじの締結の原理と設計”より、より実務的。余白に補足メモはそれほどしなくても読める感じ。
実際に目にする例が理論式と共に解説してある。

設計時の計算では”ねじの締結の原理と設計”を手に取る、何かねじで問題がおきたら”ねじ締結概論”を手にとるような感じ。

満足度:100点

モ-ド解析入門/長松昭男

モ-ド解析入門 /コロナ社/長松昭男

実務で振動解析が必要だった時に、この本を最初に読んでおけば良かった。。。と思った本。かゆいところに手が届くというか、振動という事象を基礎から実務レベルまでわかりやすく理解させてくれる。

この先の、小難しい本(専門的な本)へ行く前に読んでおくべし、ずずっとハードルが下がる。

満足度:120点

材料力学 上巻&下巻/中原一郎

材料力学 上巻&下巻 /養賢堂/中原一郎

材料力学といえばなんといってもこの本。基礎からきちんと書いてあり、非常にわかりやすい。

うろ覚えの内容調べなおしたい時にも、この本に戻ればきちんと書いてある。上巻&下巻あるが、基本はすべてここにある。

満足度:120点

PRINCIPLES OF DYNAMICS Second Edition/ Donald T. Greenwood

PRINCIPLES OF DYNAMICS Second Edition/ Donald T. Greenwood
ISBN:0-13-709981-9

ダイナミクスでわからない時に、力学とか工業力学の参考書から探しているのだが、(探し方が甘いのか)ピンポイントでこれ!といったのが日本語の参考書でなかなか見つからない。。。

しかしながら(英語だけど)昔入手したこの本で、なんとかなっている。。。

工学で使う物理の入り口を順序だてて解説してあるので、非常にわかりやすくおススメ。

英語の勉強にもなるし、まぁいっかと

満足度:110点

設計基礎知識

数学とか物理とか、設計やっていると、あれ?なんだっけと、学びなおす事も多々。

適当なトコロの深さでいいやと思いながら、結局基礎の基礎まで戻ることもありで、その中の本から。。

ファインマン物理学1/リチャ-ド・ファインマン

ファインマン物理学1 新装版/岩波書店/リチャ-ド・フィリップス・ファインマン

ファインマン物理学1は力学。

他の物理学の教科書もこういう風に書いてくれれば、わかりやすいのにって。物理って数式の理解から入るより、事象を捉えてその仕組みを考えるトコロからはいるべきなんだろうなぁとあらためて思わされた本(当たり前なんだろうけど)。

満足度:120点

数学が育っていく物語 /志賀浩二

数学が育っていく物語 /岩波書店/志賀浩二

第1週(第1巻)を買って、おもしろかったのでシリーズ全6巻買ってしまった。

特徴は数学が発展していく流れ(歴史)と共に数学のテーマが展開、解説されていく。

昔の数学者たちが、こういう問題をこう考える事で壁を乗り越えてきた、みたいな書き方。
教科書的な範囲限定での説明ではなく、数学の発展していく一連の流れの中での説明になるので、テーマ同士がつながっており、考え方の概要が非常にとらえやすい。

”数学が生まれる物語”の続編だが、自分、先にこの続編に手に取ってしまった結果、”生まれる・・・”シリーズは後回しでそのまま(”いつか”読もう。。。)

満足度:110点(必要なトコロだけ抜き出せば120点)

第1週は極限。実数の連続性についてのとらえ方

第2週が、解析性(実数から複素数)

ロルの定理->平均値の定理->テイラー展開の流れに加えて複素数まで、内容と歴史がセットになっに解説されているので、オイラーの公式の背景とかの理解にも(仕組みを理解するハードルがぐっと下がる)。

第3週が、積分の世界

積分の発展していく歴史からはじまり、周波数解析によく使われるフーリエ級数が導かれるまでの流れが書いてある。

設計屋さん的には、解析ソフトを使えば、フーリエ級数どころかフーリエ変換さえ知らなくても周波数解析はできてしまうが、仕組みを知っている方が、試験屋さんときちんと話ができて、個人的にはちょっとかっこいいかなと。。

第4週が、線形性

ベクトルの意味からベクトル空間-> 写像 ->行列 ->複素ベクトル空間へと話が流れで展開、内積が活躍できる背景(写像)、固有値の意味とかも。その後、ヒルベルト空間、双対性へと話が進むが、自分はこの辺は流し読み(設計屋さんで振動系を扱うのに、個人的にはとりあえず複素ベクトルぐらいまでで十分なので)。。。

まぁ、道具として使っているベクトル/行列の成り立ちとか正確な意味を知るには、いい感じの深さで解説してある。

第5週が、方程式

流し読みだけ。。n次方程式には複素数の中にn個の解をもち、その解を使って因数分解できる。この解の求め方の話。高校での二次方程式の”解と係数の関係”の話が、どんどん深くなる。。

あれ?行列式の正体ってなんだっけ、、となった時に偶置換、奇置換の知識が必要となるが、何でこんな事ってトコロも書いてある。

第6週が、曲面

曲面は苦手。。。実務でそれ程必要もない事もあって、法線ベクトルの導入部とか空間長の特徴のトコロだけちょっと真面目に読んで、後は流し読み。。

設計以外

理科系の作文技術 / 木下是雄

理科系の作文技術 /中公新書/木下是雄

設計屋さんといえども、(レポートにしろプレゼン資料にしろ)内容を人様に伝えるために文章を書かなければならない。
気をつけなければならないのは、内容がどれだけ良くとも、書いてある文章がわかりにくいだけで理解してもらえない場合がある事。読み手が皆、我慢強いわけではない。

必要な事を最小限で書くのも技術。

じゃぁ、どうやって?みたいな、そんなトコロが書いてある。

自分も昔、これぐらい読んどけ!と薦められた本(余程ひどかったのかと。。。)

あーそういえばと、この本の中身(ルール)を思い出して、文章を手直ししている事がいまだにあるので、自分には結構役に立っているかな。。。

満足度:110点

詭弁論理学 改版/野崎昭弘

詭弁論理学 改版/中公新書/ 野崎昭弘

例えが悪いが、詐欺に気づくには詐欺師の手口を知らなければ気づけないのと同様に、詭弁/強弁も自信満々に主張されると討論の場では意外と気づけない。知識として知っておいて損はない。

満足度:95点

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