はじめに
↓の記事(35mm/16mm/8mmフィルムの規格サイズ)の続き。
今回はデジカメで使用されるセンサーの規格サイズについて
デジカメセンサー規格一覧
引き続き、デジカメのセンサーを調べて一覧表に(前記事の対角線長(イメージサークル径)も入れ込む)

(イメージサークルの下限値の設定がちょっと曖昧(前記事)なのはさておき、そのまま使えば、)
35mm用のシネレンズが確実にカバーできるのは、APS-C以下のサイズ。16mm用のCマウントレンズが確実にカバーできるのは、1”型未満のサイズ。8mm用のDマウントレンズは、1/2.3”型未満でもぎりぎり。
ただし、レンズそのものの設計、レンズの焦点距離、もしくは、絞り全開気味でとればケラレ(周辺減光)が目立たなくなる場合もある等々にて、センサーサイズがイメージサークルから多少はみ出していても、何とかなるレンズは結構あるので、そこはチャレンジ(後述)
(ケラレが危なさそうな時は検索すれば、だいたい誰かが調べてくれているし。。。)。
さてついでに、デジカメセンサーがらみで調べた事を追加で(補足の覚書)。フルサイズ規格(ライカ版)については前記事で書いたので、ここから派生したAPS-Cとシネマ規格から派生したx”型センサについて
APS-C
APS-C機のセンサーサイズは、フィルム幅を36mm→24mmとした1996年当時の新規格(APS規格)で規定されたサイズが起源
(APS規格:AdvancedPhotoSystem規格)
ベースとなるAPS-H(High vision)サイズ(16:9) の左右をトリミングして、ライカ版と同じ縦横比(3:2)にしたサイズにしたのがAPS-C(Classic)
(縦幅は同一)
(露光面のサイズ:APS-H(30.2×16.7mm (16:9)) → APS-C (25.1×16.7mm (3:2))
フィルム幅が36mm→24mmのサイズダウン(2/3)に比例して、APS-Cの1コマの縦横長もライカ版に対してだいたい”2/3”の長さ
これと同等サイズのセンサーを搭載したのが、デジカメの ”APS-C機”
(追記:フィルム規格では、APS-P (P:Panorama、30.2×10.1mm (3:1)) (← APS-Hの上下をトリミング) というのもある)
x型センサー
つぎに、x型センサーについて。
まず1″型(1インチセンサー)から
1″型(1インチセンサー)とは、直径”1インチ”のブラウン管(CRT:昔のテレビ、テレビカメラ等に使われた撮像管)の”受光部の直径”と同等のイメージサークル径をもつセンサーという意味との事。
”1インチ”のブラウン管の受光部の直径(イメージサークル径)が15.9mmである事から、1″型センサーの対角線長(イメージサークル径にあたる)も15.9mmに設定されている。
(1インチセンサーのサイズのどこかが1インチ(25.4mm)というわけではない)
この対角線長の15.9mm設定を基に縦横比を4:3で配分すれば、1インチセンサー(1″型)のサイズは13.2mmx8.8mm
これをベースに比率表示で表しているのが、デジカメの”x型”と表示されているセンサ(4/3″型、1/1.7”型、1/2.3”型)。
つまり、これらのセンサーのサイズは対角線比観点で目途を付ければよい ← イメージサークルの直径比と捉えておけばOK
( 例えば4/3型センサーが受光できるイメージサークルの直径は1型の4/3倍の大きさぐらい (= 16mm x 4/3))
逆に縦横比から、映像用か写真用のどちらの規格がベースになっているか想定もできる。
縦横比 3:2 のセンサーはライカフォーマットから派生したセンサー(例:APS-C)、4:3のセンサー比は映像用の露光面規格サイズから派生したセンサー(マイクロフォーサーズとか1/1.7型とか)
つづいて
最後に今回の目的のケラレの目途だて。
どれぐらいケラレるかが数字だけだとイメージしずらかったので、それぞれのレンズ毎のセンサーサイズを重ねた図も書いておいた。