KMZ PO3-3 50mm F2 : オールドロシアンレンズ
Taylor-Hobson スピードパンクロ(1930)がベースの PO3-3を購入（ネットでPO3-3Mの作例見ていて、このレンズいいなぁがきっかけ。）
eBayで、PO3-3M 探していたら初期型のPO3-3をみつけ、レンズ状態よさそう（Mint）、M39マウントでMマウントへの変換簡単そう、値段も手ごろ（出品者の評価よさそう）だったのでぽちっと（送料込みで＄230ぐらい）。
届いたら外観はやはり古いが（まぁ当然か）、レンズはとてもきれい、絞りもヘリコイドもちゃんと動くで、よっしゃ！と ← 初ロシアンレンズ
レンズ使い勝手
古いレンズといっても、使い勝手は他のMFレンズと変わらない
Sony α7R iii （Eマウント）
→ マウントアダプタ：TECHART LM-EA9（Mマウント化+AF化）
→ KMZ PO3-3（M39->Mマウント変換済）
の組合せで使用（AF化、絞り値はレンズで操作）
純正レンズフードなしだったので、とりあえず32ｍｍ-37ｍｍのステップアップリング（Amazon購入）をつけてラバーフードつけた（ケラレの大きさには影響なし）。
ちなみに、ラバーフードはじめて購入。
折りたたみ可能+うつり込み避けたい時にガラスに前面つけて簡易的に遮光できるのでちょっと便利かも
（つけっぱなしの後付けフードの選択肢としてはアリ）
レンズ情報：KMZ PO3-3 50mm F2（覚書）
ネット情報を手掛かりにカタログを探し出して、PO3-3の仕様ページ（Page 35）を引っ張り出して覚書化
（素性をロクに調べずに作例だけ見てポッチたので・・・）
で、翻訳したモノと原文が以下
（いやぁ、最近はどんな言語だろうがブラウザー上で日本語に翻訳してくれるので便利便利）
КАТАЛОГ фотообъективов завода № 393 (CATALOGUE of photographic lenses from Factory No. 393).(1949発行)
<カタログ翻訳>
Объектив РОЗ-3 (レンズ RO3-3)
НАЗНАЧЕНИЕ (用途)
**Объектив РОЗ-3 (レンズ RO3-3)**は、映画カメラと組み合わせて、映画撮影の制作に使用されます。
РОЗ-3は、映画カメラ KС50Б、航空機搭載映画カメラ АКС-1、および高速撮影用カメラ СКС-1に使用されます。
КРАТКИЕ ХАРАКТЕРИСТИКИ (主な仕様)
| No. | 項目 (ロシア語) | 項目 (日本語) | 仕様 |
| 1. | Фокусное расстояние | 焦点距離 | f=50.7 mm |
| 2. | Относительное отверстие | 相対口径 (F値) | 1:2 |
| 3. | Поле изображения (2 \(\beta \)) | 画角 | 33°30′ |
| 4. | Формат снимка | 撮影フォーマット | 18×24 mm |
| 5. | Установка диафрагмы | 絞り設定 | 1:2 から 1:22 まで |
| 6. | Разрешающая сила | 解像力 | |
| в центре снимка | (画像中心) | 30 本/mm | |
| по полю | (視野全体) | 15 本/mm | |
| 7. | Габариты | 寸法 | ϕ40.5×59.3 mm |
| 8. | Вес | 質量 | 145 g |
＜概要＞
- レンズ構成：4群６枚のダブルガウス型（Page 36）。
- 焦点距離：50.7ｍｍ (2インチとしての設計っぽい)
- 撮像フォーマット：18×24 mm （35ｍｍ用シネレンズ）
← 実際、フルサイズで使うと、四隅が少しけられる（トリミングで対応） - 解像力：中心30lp/mm – エッジ15lp/mm
← 今どきのレンズからすると低め。。。自分の目の解像度には十分なのか、今どきレンズより上手に撮れる気がする。 - フランジバック 41.85±0.01
作例
使ってみてびっくり。腕があがったのかと勘違いさせてくれる。
こんな感じ
Sony α7R iii + KMZ PO3-3
70年以上の前のレンズ ”なのに” シネレンズ ”だから” ？ ロシアンレンズだから？なのかはよくわからないが、雰囲気のある好みの写真が勝手に出てくる。。おー！と。
ずいぶんかわるもんだと。おもしろい。
PO3-3”M”
ちなみに 次の世代のPO3-3Mは 解像力 中心45lp/mm-エッジ25lp/mm となっていた。
ん？ PO3-3よりも解像力は一段上がっているのか。欲しかったのこっちだしと、一瞬揺らいだが、PO3-3から出てくる写真雰囲気十分だし、サイトでの作例みていてもあまり違いわからないし、、、んーと。
どうやら、PO3-3Mでフルサイズでもケラレのない個体があるみたいなので、、いいのを見つけたらにしておこうかな、と。
ちなみに、PO3-3Mのスペックは以下から、、
“The objectives: photographic, movie, projection,reproduction, for the magnifying apparatuses” Vol. 1, 1970
PO3-3 より PO3-3M の方が有名っぽい
”PO3-3M” 情報の参照 おススメサイト：
