- 人文系のネタのタネ集を一覧に
- 吾れ十有五にして学に志す
- 平家物語(冒頭)
- 方丈記:冒頭(鴨長明)
- 般若心経(般若波羅蜜多心経)
- 雨ニモマケズ(宮澤賢治)
- 君のいうことにはまったく同意はしない。だが、それを語る自由は命に代えても守ろう(Voltaireの思想)
- わからないことが、わからなければ、わからないことはわからない
- 過程から導く結論は”正”といえるが、結論から想定した過程を”正”としてはならない
- 朝に道を聞かば夕べに死するとも可なり(孔子)
- 我ただ足るを知る(我唯足知)
- Today is the first day of the rest of my life
- 為なせば成る、為なさねば成らぬ何事も、成らぬは人の為なさぬなりけり
- 悪貨は良貨を駆逐する
- 天知る、地知る、人知る、我知る
人文系のネタのタネ集を一覧に
頭の片隅においてある人文系の雑学とネタ。
その先は時間がある時に調べて膨らませていこうかと
吾れ十有五にして学に志す
| 原文 | 現代語訳 |
| 子曰(子曰く)、 吾十有五而志于学(吾れ十有五にして学に志す)、 三十而立(三十にして立つ)、 四十而不惑(四十にして惑わず)、 五十而知天命(五十にして天命を知る)、 六十而耳順(六十にして耳順う)、 七十而従心所欲不踰矩(七十にして心の欲するところに従い矩を超えず) | 孔子先生曰く 私は十五歳のときに学問を志し始めました 三十歳にして独り立ちをし、 四十歳のときに迷うことがなくなりました 五十歳にして天命を理解し、 六十歳のときに人の意見を素直に聞けるようになり、 七十歳のときに自分の思うままに行動をしても人の道(矩)を踏み外すことがなくなりました。 |
平家物語(冒頭)
| 原文 | 現代語訳 |
| 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす おごれるもの久からず、唯春の夜の夢のごとし 猛き者もついには滅びぬ、ひとえに風の前の塵に同じ | 祇園精舎の鐘の音は、この世のすべてのもの(諸行)は、不変のものはない(無常)ことの響きがある。 沙羅双樹の花の色は、勢い盛んな者もいつかは必ず衰えるという道理を表している。 おごり高ぶっている人も長くは続かず、それはただ春の夜の夢のようなものある。 強い者もついには滅びる、まったく風の前の塵と同じである。 |
昔、さらっと口にした先輩がいて、おーカッコいいなぁ、覚えておこうと。
ちなみに、祇園精舎とは、古代インドに実在した仏教の寺院。その北西の角には「無常院」という療養所があり、そこにある鐘が、死にゆく者のために「すべては移り変わるものである(諸行無常)」という真理を響かせていたという伝説が一行目のベース。
また、沙羅双樹とは、お釈迦様が入滅する際に、その寝床の四方に2本ずつ、計8本生えていたとされる木。
お釈迦様が亡くなった瞬間、この木の花は一斉に咲き、そして鶴の羽のように白く変わって枯れ落ちたという伝説
つまり「色が変わって枯れた」という事が、勢いがある者も必ず衰えるという「盛者必衰」へとつながる。これが二行目のベース。
方丈記:冒頭(鴨長明)
| 原文 | 現代語訳 |
| 行く河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。 世中にある人と栖(すみか)と、またかくのごとし。 | 河の流れは絶えることなく流れるが、ただしそれは同じ水ではない。 よどみに浮かぶ泡(うたかた)は、一方では消え、一方ではむすび、同じところに長く留まることはない。 世の中の人とその住居も、またこの(泡の)ようである。 |
鴨長明(平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての歌人・随筆家)。諸行無常。
般若心経(般若波羅蜜多心経)
般若心経をざっくりと
「般若波羅蜜多(ぱんにゃはらみた)」:究極の智慧:智慧(般若)による悟りの彼岸(波羅蜜多)への到達(論)
「般若波羅蜜多心経」は、観音菩薩がひとの「五蘊」の本質がすべてが「空」であると見極めすべての苦厄から解放された、
(五蘊:仏教における「人間という存在を構成する5つの要素:「色・受・想・行・識」」)
を導入部として教えがはじまる。
これに「五蘊」のすべてが「空」である事のからくり(仕組み)、さらにこの「空」である事を見極める「悟り」にまで至れば、あらゆる「教えの概念」や「囚われ」すらも「空」となることを説き(手放される=「苦」からの解脱)、最後に「悟り成就」のためのお守り「真言(マントラ)」で締めている。
長くなったので、原文と現代語訳(+用語解説)含め調べたことを以下にて覚書化
仏教用語からその概念含め、いろいろと知らない事が多くて面白かった。
雨ニモマケズ(宮澤賢治)
| 原文 | 現代語 |
| 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル 一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ 野原ノ松ノ林ノ蔭のノ小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ 東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ 南ニ死ニサウナ人アレバ 行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ 北ニケンクヮヤソショウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイヒ ヒドリノトキハ ナミダヲナガシ サムサノナツハ オロオロアルキ ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノニ ワタシハナリタイ | 雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだを持ち 欲は無く 決して瞋からず(いからず)何時も静かに笑っている 一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ あらゆる事を自分を勘定に入れずに 良く見 聞きし 判り そして忘れず 野原の松の林の影の小さな萱葺きの小屋に居て 東に病気の子供あれば 行って看病してやり 西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を背負い 南に死にそうな人あれば 行って怖がらなくても良いと言い 北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろと言い 日照りのときは涙を流し 寒さの夏はオロオロ歩き 皆にデクノボーと呼ばれ 誉められもせず苦にもされず そういう者に私はなりたい |
君のいうことにはまったく同意はしない。だが、それを語る自由は命に代えても守ろう(Voltaireの思想)
“I disapprove of what you say, but I will defend to the death your right to say it.”
ホール(Evelyn Beatrice Hall)が著書 ”The Friends of Voltaire”(1906)にてヴォルテール(Voltaire:18世紀フランス啓蒙思想家)の思想を要約した一文。
20世紀以降の民主主義社会における言論の自由の価値観形成に影響。
”ヘイトスピーチへの規制”と”国家による言論統制”は、同じ枠(飾り文句がちがうだけ)。
民主主義の成熟さが問われる。
わからないことが、わからなければ、わからないことはわからない
(テミスの不確かな法廷)
自分がわかっていないという事が認識できなければ、それは永遠にわかろうとする対象にならない。
”わからなくてもいい”といいと判断するのは、わかってから。
”わからなくてもいい/わかっても役にたたない” と思ってしまうのは、人の性
(認知的不協和が発生しているが故)
→ わからない時は、単純に”今はわからない /いつかはわかる” 、で結論先延ばし。
= ”わからないこと”への認知的不協和をおこまい + 将来の好奇心の種に
”無知の知” 大事、好奇心大事。
過程から導く結論は”正”といえるが、結論から想定した過程を”正”としてはならない
(DEP:重大事故捜査班 シーズン1)
要は、結論ありきの情報には注意。帰納詭弁の一種の可能性がある
(帰納法の一種(逆行推論法)を使った詭弁)。
説明の飛躍(Abductive leap)
誤り原因:他の説明可能性を無視
構造:
<前提1>事実Aがある
<前提2>仮説Zなら説明できる
→ <結論>Zが真である
例:
<前提1>地面が濡れている
<前提2>雨なら説明できる
→ <結論>雨が降った
(実際には、散水、水道管破裂、霧の可能性を無視している)
先に後付けの過程(仮説)を”正”として見せ、自らの意図する結論へ誘導する詭弁(他の可能性を覆い隠す)。
結果に紐づく過程があっても、それが唯一であるとは限らない
→ 他の原因・過程が存在しないことにはならない
これは、”言い訳”の構造と同じ
<前提1>失敗した <前提2>資金がないことが失敗の理由にできる
→ <表向きの結論(言い訳)>資金がなかったら失敗した
(他に失敗の原因・過程が存在しないこと、の説明にはなっていない)
帰納法(逆行推論法)を使った詭弁についての覚書はこちらに
朝に道を聞かば夕べに死するとも可なり(孔子)
「論語」里仁(りじん)編にある孔子の言葉。
「朝に真理(道)を悟ることができたなら、その日の夕方に死んだとしても、少しも後悔はない」という意味。
「純粋な求道精神と道を知ることによって得られる納得感」
我ただ足るを知る(我唯足知)
(竜安寺 手水鉢)私見含め↓
Today is the first day of the rest of my life
残りの人生からすれば、毎日が初日。
何かを始めるのに遅いことはない。モノにするのに必要な時間の目安は以下。
スキル取得の時間目安:プロになるには1万時間
- 20時間 (毎日1時間練習で20日、“毎日3時間”練習で一週間)
- 新しいスキルを習得する際、(ある程度問題なくできる)初級者レベルになるために要する時間の目安。
20時間の集中練習が効果的
(The First 20 Hours: How to Learn Anything, Kaufman )
- 新しいスキルを習得する際、(ある程度問題なくできる)初級者レベルになるために要する時間の目安。
- 1,000-2,000時間 (毎日1時間練習で3-6年、“毎日3時間”練習して大体1-2年)
- 中上級レベル、セミプロになるために要する時間の目安
- 10,000時間 (毎日1時間練習で30年、“毎日3時間”練習して10年弱)
- その道の超上級、一流プロになるために要する時間の目安
(Outliers: The Story of Success, Gladwell)
- その道の超上級、一流プロになるために要する時間の目安
継続は力なり、好きこそものの上手なれ
為なせば成る、為なさねば成らぬ何事も、成らぬは人の為なさぬなりけり
(米沢藩 藩主 上杉鷹山)
意思の力。同意は他にも
- 精神一到何ごとか成らざらん
- Where there is the will, there is the way
”成らぬは人の為さぬなりけり” の心意気大事。
悪貨は良貨を駆逐する
世の中、悪貨の方(質の悪い方)が圧倒的に有利なゲーム(ブランドリーニの法則も参照)。
良貨(質の良い方)は自然に維持されるものではなく、維持するにはそれなりのコストが必要。
(維持する努力・意思・モラル)。
何を良貨、悪貨とするのかも含めてだが。。。
天知る、地知る、人知る、我知る
少なくとも自分のことは自分だけは知っている。


